樹木葬のメリット・デメリット
樹木葬のメリット
メリット➀
自然に還ることが出来るお墓である
樹木を墓標として建てるため自然に還りたい方にとって非常に魅力的なお墓となっています。また樹木葬が増えることは樹木が増えるということなので環境保全に貢献できるという面を持っています。また、最近増えた機械式の納骨堂や埋葬方法によっては自然に還ることが難しい場合がありますのでご注意下さい。
メリット②
先祖代々のお墓よりも費用が抑えられる埋葬方法
皆さんがイメージするお墓はいわゆる先祖代々墓というタイプのお墓です。このお墓のタイプは墓石代や供養料で150万円前後、また年間管理費用も+αされていくお墓ですが、樹木葬は平均の相場が50万円程度になっています。理由としては従来のお墓よりも少ないスペースで埋葬することや、霊園や寺院によってはそもそも墓石を置かないタイプもあるからです。
メリット③
誰でも入ることが出来るお墓
樹木葬は宗旨宗派不問のお墓です。仮に寺院と自分たちの宗教は違っても受け入れて下さるケースがほとんどです。また寺院の檀家になる必要もないことが多いのでそこも安心できる点であると思います。お寺と付き合うことが事情があり難しい方もや寄附を要求されるのが怖いと思っている方は念のために寺院と相談されるのが良いと思います。
メリット④
安心の永代供養
永代供養とは寺院や霊園の管理者が親族の方に代わって管理元がなくならない限り永代的に管理することです。跡継ぎのいない夫婦の方や、独身の方にとっても安心のお墓であると言えるでしょう。今世間のニーズとして親族に負担をかけたくないという方や、核家族化が進みお参りに行く方が減っています。なので、その点でも樹木葬は時代に合ったお墓と言えるのではないでしょうか。
メリット⑤
ペットも一緒に入ることが出来る
寺院や霊園によってはペットも一緒に入ることが出来ます。近年ペットブームや、ペットロスなどの言葉を多く聞くようになり、小さな家族として考えている家庭が増えていることもありそのようなお墓も増えています。
以上が大まかにわけた樹木葬のメリットです。ただし、一口に樹木葬と言っても寺院や霊園のよって内容がかなり違いますので、事前のお問合せや見学に行かれるのをお勧めします。
樹木葬のデメリット
デメリット➀
親族の理解が得られないこともある
樹木葬はまだ広がっている最中のお墓です。身内の方の中には知らないケースも多いと思います。また従来の先祖代々のお墓にこだわりがある方もいることでしょう。また、タイプにもよりますが樹木を墓標とする墓石を置かない樹木葬の場合、お参りに行った実感がないという方も多いようです。あらかじめ親族の方と相談し墓地を決めると良いでしょう。
デメリット②
交通アクセスが悪い場合がある
里山タイプの樹木葬の場合、車でしか行けない場所にあることや山奥にある場合があります。冬のときは雪があり行けないこともあるみたいです。火事を防ぐためローソクや線香などの火の気がダメな場所やお供え物も禁止している霊園もあるみたいです。注意してください。ただ、近年では都心部にも樹木葬は増えているので一概にアクセスが悪いわけではなく、お供え物や火の気もすべての場所で禁止されているわけではございません。
デメリット③
景色のイメージが変わる
人によっては喜ぶ方もいるかもしれませんが、樹木葬というぐらいなので季節や天候によって樹木に変化が起こります。また、管理が非常に大変で草抜きなど、手入れを怠ると見た目が悪くなってしまいます。また、桜の木や松の木など様々な樹木がシンボルとして挙げられますが実際イメージと違うケースもあります。
デメリット④
墓石を置く場合、期間が設定されていることが多い
樹木葬の場合、墓石を置く期間が13年や33年など期間が設定されているケースがほとんどです。しかし、間違えてはならないのが永代供養の場合、その後も合同での埋葬を追加費用なしでしてもらえると思います。先祖代々のお墓の場合は期間はありません。皆さんが思っている永代供養の形であるかどうか確認が必要です。
いかがでしたでしょうか。樹木葬のメリット、デメリットをきちんと理解した上で選べると良いと思います。